松下vs一太郎 その2
いろんな人の意見を読んだ。 やっぱりWebって便利。 読むたびにそうだよなそうだよなと思いながら読んだ。 その度に自分の意見がふらふら揺れるのを感じながら。 あぁ自分はこんなにも優柔不断だったのか。
ソフトウェア特許は悪である。
うん。 やっぱり私の意見の中心はこれだ。 CNETの江島さんの言葉は激しいけれど気持ちよく響く。 ややケムに巻かれるような感覚があるけれど、まあそれも狙いの一つなんだろう。 私がソフトウェア特許絶対反対!と大きな声で叫べないのは、じゃあ代わりにどういう仕組みを使うのよっていうアイデアがないから。 ちょっと弱気になっちゃうんだなー。 個人的には「すっっッごいアイデア浮かんじゃった、どうしよう」てな事態になったとき、お金よりも喝采が欲しい(気分はレイラさん)。 だから特許を取って独占するより、公開して共有してみんなに使ってもらいたい。 個人的!?・・・法人の特許取得に何か制限を付けるのはどうだろう・・・いや・・・うーん・・・。 代わりの仕組みなんかなくても、全面撤廃して不幸になる人なんかいないかもしれない。 真に優れたソフトウェア技術を開発した人には、その技術を守る特許ではなく、惜しみない喝采を。 それでいいような気がするなぁ。 案外欧米の優れたソフトウェア技術者が日本に押し寄せるかもよ。
合法だからこそ、より一層悪い。
昨日までは「松下は悪くない、合法だし」と思ってた。 松下をけちょんけちょんにけなす意見を多く見たので単純にそれに乗るのがくやしかったてのと、法は守るべきものという自分の中の小さな正義から編み出した意見だったんだけどね。 自分でも無理やり納得していたんだけど、やっぱりちょっと無理があったなぁ・・・。 合法だし、なんて付け足さなきゃいけないのはつまり悪いと言ってるようなものでありまして。 今日の意見は合法だからこそ悪。 綿密に計画して法律の網目をすり抜けて悪事を働くのは、「カッとなってやった」的な犯罪よりも悪質に思える。 いやまあ犯罪に良い悪いなんかなくて一律に悪いから犯罪なんだけどさ、イメージとしてね。 ていうか合法である以上犯罪じゃないんだけどさ。 今回の松下は産業全体の発展という視点から見て間違った行動だと思う。 産業全体とか社会全体とか言うと大きすぎてよくわかんなくなるけど、つまりあなたの大事な人(=言うまでもなく社会全体の一部)が幸せになりますかということ。 その特許を振りかざして一太郎を叩き潰したとき、あなたの家族は幸せになりますか。 それにしても、松下のプレスリリースはどこにあるんだろう。 黙ってるから全然言いたいことが伝わらないよ。 ちゃんと伝える努力もしてほしい。
松下製品不買運動には乗り気じゃない。 一太郎購買運動にはもっと乗り気じゃない。
松下全部が腐ってるわけじゃないと思うから。 ダメなのはごく一部の偉い人だけで、会社を支えている中堅の人は真面目な人ばかりだと思うわけ。 自浄作用に期待します。 ただ、松下電器産業製品不買運動《ヘルプアイコン特許》では現在1700件を超える署名が集まっていて、今なお増加中。 これさ、ただの1700人じゃないよ。 オタク1700人だからね。 オタクいうとイメージよろしくないかもしれないけど、市場の最先端をドライブする人たちだからね。 マーケットを強力に引っ張ってる人たち。 一般消費者を先導する人たち。 家電を(特にデジタル家電を)買おうとする一般消費者が意見を求める人たち。 オタク1人=一般消費者100人くらいの覚悟をした方がいいと思う。 つまりこれは17万人規模のムーブメントに相当すると考えられないこともない(自分で言ってて自信はない)。 ネットの片隅で行われている小規模な運動だと高をくくって無視してると結構痛いことになったりならなかったりするかも。
昨日「才能ないのは百も承知だけれど、もうちょっと手早く書けないもんかね」と自分に失望したわけだけど、今日もまた同じように失望するわけです。 今日は書くのに2時間かかってます、いやマジで。 そんな私の脳内にどこからともなく電波が届きます。 「それは漢字変換効率の悪さが原因のひとつかもね。ATOKを使ってみると少し改善されるかもよ?」 ・・・うは、そんなオチかよ。