ズーラシアへ行ってきた
ズーラシアに行ってきました。 別に動物大好きとか動物園最高とかそういうわけじゃないんですが、横浜市民としてとりあえず一度は押さえておかねばなるまいと思いまして。 開園時間を延長する「ナイトズーラシア」なる特別イベント実施中だったので、夕方から行って夜まで見て回りました。 普段我が家で大きな顔をして寝そべっているネコの仲間は全滅と言うかまったくやる気がなく、基本的に人から見えにくい位置でじっと寝っころがったりしています。 対してサルの仲間は素晴らしい。 大きく動き回って運動神経をアピールしたあとは写真を撮りやすい位置でじっとポーズを取ったりするサービスぶり。 ネコ科は直接ご飯をくれる人にしか興味ないんだろうなぁ。 まあ、そこがいい。 むしろネコはそうでなくちゃ。
照明設備とかを見ると夜間営業はまるっきり考慮されていないと思います。 おそらく現場を見たこともないような市の偉い人がネズミーランドかなんかと勘違いして「夜もやればいいんじゃね?」とか言い始めて、設備も整ってないし動物たちへの負担も増えるしと反対する現場を無視して押し通しちゃったんじゃないかと想像します。 その割によくやっているとは思うけど、やっぱり夜間営業はやめておいた方がいいじゃないかなぁ。 動物園ていうのは基本的に動物の生態を調査する学術研究施設なんだ。 動物に対して学術的な興味のある一般の方にも広く公開しているだけで、決してレジャー施設ではない。
そもそもヒトがまだ野生の中で狩ったり狩られたりしていた時代から、動物に対しては尊敬と恐怖の入り混じった、あえて言うなら深い愛情を持っていたはずなんだ。 だから動物への興味はDNAレベルで人間の中に刻み込まれている。 動物に対して学術的な興味のない人間なんていない(ましてや檻の前でフラッシュを焚くような人間など存在していようはずもない)。 動物園は学術研究施設であり続けるべきで、レジャー施設に転身する必要なんかない。 だいたいさ、高度にシステム化されたプログラムで夢と冒険を提供するレジャー施設と同じ土俵で戦えるわけないじゃないか。 なんかちょーっとがんばる方向を間違えてるんじゃないかなーと思った土曜日の夕暮れでした。 とはいえ薄暗い夜の動物たちっていうのは「本当の姿」チックでなかなか素敵です。 とりあえず昼間に一度きちんと見学し、どこのどんな動物がいてどのような生態なのかを一通り見て回った上で、上級者コースのナイトズーラシアにチャレンジするのが正しい姿かな。